2021.09.23 BLOG
大企業でも導入済みのサーマルカメラの詳細と短期レンタルについて
昨今のコロナ禍において、今までの生活をする為に重要視されている新生活様式。
マスクの着用や手洗い、消毒といった部分は既に浸透しているでしょう。
そしてその中で最も重要視されているのが【日々の検温】です。
様々な検温機器がこのコロナの影響により開発され、企業での導入も行われています。
今回はサーマルカメラの解説と、なぜ大企業でサーマルカメラ付きの検温機器の導入が進んでいるのか、なぜ長期ではなく短期のレンタルがおすすめなのかを解説していきます。
目次
サーマルカメラとは?
簡単にサーマルカメラを解説していきます。
サーマルカメラとは人体や物質の持つ遠赤外線を検知し温度を測定します。
その為、表面温度を測定するガンタイプの検温機器よりも高性能となり、計測した温度を色別に分けることで視覚的に認識しやすい【サーモグラフィー】となります。
この温度変化をモニターに映し出すことで熱い物は赤く、冷たい物は青く表示しているので視覚的に人間に理解しやすい仕組みになっています。
通常のカメラは光源の下で撮影を行い、その物体が熱いか寒いかは見た目で判断するしかありませんが、サーマルカメラは物体そのものが発する遠赤外線を検知しているので暗闇でも物体の発生や動きが分かります。
この為、コロナ禍以前には消防士や建設関係で主に使用され、消防士は火事の際、壁の中に延焼していないかを見る為に使い、建設現場では壁の水漏れ箇所の特定に使用されてきました。ですが共通して言えるのは、【人体用でない為、工業用の場合36.0℃や37.0℃は低すぎて検知出来ない】という部分でした。
そのサーマルカメラの技術を人体の発熱検知に利用しているのが企業などで多く導入されているAI機能付きのサーマルカメラを搭載した非接触型検温機器となります。
大企業で進むサーマルカメラ付き検温機器の導入
サーマルカメラを搭載している検温機器は
- 検温スピードが速い
- 一度に可能な検知人数が多い
- 誤差が少ない
- 検温記録の管理できるモデルもある
- マスク着用のままで検温可能
- ランニングコストが少なく済む
- 発熱者を感知する
- 検温時以外にも活用できる
この8点から選ばれています。1つずつ解説していきます。
①検温スピード
1回あたりの検温スピードは0.3~0.5秒です。
オフィスに通勤される方を1人ひとり検温して記録していては時間が膨大に必要になってきます。この検温スピードが可能なのは、AIによる【顔認証】によって測定すべき箇所を正確に捉えることで最小限の感知機能で済んでいる為です。
②一度に可能な検知人数
これもAI機能によって可能になったものです。最大20~30人を一度に感知することができ、顔認証により1人ひとりの顔を識別しています。
これにより正確な個人の体温を測定可能となり、誰がいつ検温したのかも記録に残ります。
ID等を登録しておけば検温器使用状況の追跡も可能となるので、万が一の場合にも他の測定機器より正確に追跡できるでしょう。
③誤差が少ない
機械の性質上、どうしても生まれてしまう誤差を最小限にし、±0.3℃という優秀さです。
また、ホットコーヒーや冷たい飲み物等での温度変化は測定対象外とする事で、外部要因による誤検温をなくしています。これもサーマルカメラを使う事で解消されているメリットとしては非常に大きく、今までの検温よりもより正確な体温測定が可能となりました。
④検温記録の管理できるモデルもある
検温したデータは全てサーバー上で管理されます。
いつ・誰が・何時に・どの検温機器を使用して・何度の体温を記録しているかというのを明確にでき、個人の情報やIDを登録する事で検索等も可能です。
万が一の場合にも行動履歴を確認することが出来ますので、大人数の労働者管理に適しています。複数台検温機器を導入していても管理機器は1台で済むので、ビルの各階や各課毎、例え離れた場所にある支店でも共通の検温機種を使用していれば各オフィス事での管理が可能です。
⑤マスク着用のままで検温可能
今のAI機能付き非接触型検温機器の殆どはマスクを着用したままの検温が可能です。
従来ですと検温の度にマスクを外さないと検温できませんでしたが、それではいくら別な場所でマスクをしていても意味がありません。
現在はマスク未着用の場合にはアラームが鳴り、マスクの使用を促されます。
⑥ランニングコスト
高性能な検温機器ですが、ランニングコストはリーズナブルに使用が可能です。
紙で記録する訳でもなく、人件費が必要なわけでもありません。
レンタル料には保守・管理費が含まれる場合が殆どですので、必要最低限な支出で抑えられるのは大きな魅力でしょう。
⑦発熱者を感知する
人間の平熱が36.5℃程度とし、37.0℃以上を検知した場合には発熱者とみなし、アラームや光の点滅により発熱者を周囲に知らせてくれます。
周囲で同じタイミングの検温者がいる場合にはやはり注意喚起の意味でもこのような機能が必要でしょう。アラーム発生の基準となる温度も設定が可能なので、作業環境や立地環境に合わせて変化させることが出来ます。
⑧検温時以外にも活用できる
大企業に導入されている一番のメリットでしょう。サイネージ機能を搭載している検温機器の場合、検温時にはカメラで撮影している状況をモニターに映し出しますが、平時には広告看板としての利用が可能です。
これにより自社製品をアピールしたり、自社の活動を掲載したりも出来るので宣伝広告費用を一部カット出来るもの魅力でしょう。
やはり企業においては検温人数も多く、その記録管理の観点からもサーマルカメラという高性能なカメラを搭載し、測定者側からも測定状況をみる事が出来る様大型のモニターやサイネージ付きの検温機器の導入が行われているようです。
短期レンタルが選ばれる理由
企業で使用されている検温機器の一部には、レンタルやリースにより導入されている物があります。その理由としては、下記が挙げられます。
①高性能な検温機器をスピーディーに導入できる。
検温機器の性能は、価格帯や製造会社によって様々です。通常、ある程度の規模の企業で使用されている検温機器は、非接触AI機能などが備わっているタイプが多く、そういった機器は金額も安くはありません。
その場合、検温機器の選定にある程度時間が掛かってしまうのですが、短期レンタルでしたら使用してみて合わなければ使用期間を延長しないで終了することなどが可能です。
③故障や修理なども専門業者へ一括で任せられる
故障や修理なども業者に一括しておまかせする事が可能です。
通常、そういった際には業者が代わりの機器を手配してくれることも多く、企業での検温を継続することが可能です。
しかしこれがネットショッピングで検温機器を購入した場合になると、トラブル時の対応も遅く、機器が使用できない間の検温が疎かになってしまします。
④購入よりもランニングコストが掛からない
購入する場合には使用前に大きな支出が必要になりますが、レンタルの場合は定期的な支出に加え、その支出自体がリーズナブルな価格になっています。
その為、企業の経営を圧迫する事が無く、その企業にあった支出で、その企業にあった検温機器を、その企業にあった期間で使用する事が可能となりました。
保守・管理費用もレンタル料に含まれている場合が多いので、機器の故障の際があった場合でも対応がスムーズに運び、検温出来ないということが無くなるでしょう。
⑤万が一に返却する際でもタイミングがつかみやすい
今の時代、いつ会社を休業しなければならなくなるかのタイミングがつかめないのが現状です。突然の緊急事態宣言やまん延等防止措置における時間制限や出勤者制限もあるので高額な検温機器を購入するにはリスクが大きいでしょう。
その為、レンタルで高性能な検温機器を企業に導入し、しっかりと感染防止対策を行ったうえで事業を行う事により、労働者側も安心して会社に出社することが出来ます。
短期レンタルで数カ月ごとの更新を行い、高性能な検温機器を使用することでリスク回避ができると言えるでしょう。
このように、サーマルカメラタイプの検温機器を企業で短期レンタルすることはとても大きなメリットです。アドレックスでは大型モニター付きのサーマルカメラ(AI検温アラームシステム)のDS-43S-AIや小型タイプのKS-Compactを短期レンタルできるプランを提供しております。また、これらの機器の販売もしております。
弊社で取り扱っている検温機器は大手企業などでも使用されている高性能な機器になりますので安心してご利用頂けます。
検温機器の短期レンタルやご購入をお考えのお客様は是非ご活用下さいませ。
また、弊社では検温機器のデモも行なっておりますのでご興味がございましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。