2021.07.20 BLOG
イベント開催などで検温機器を短期レンタルで使用する際の注意点とポイントを紹介
昨今の新型コロナウィルスの影響で各イベントなどが収容人数の縮小で開催する事も多くなっています。そんな中で注目されているのが【AI機能付きの検温機器レンタル】です。
今回はそんな検温機器の短期レンタルを行う際の注意点や採用のポイントを幾つかご紹介します。
検温機器短期レンタルのメリット
検温機器の短期レンタルのメリットを幾つかまとめて見ていきましょう。
①短期レンタルなのでコストが最小限に抑えられる。
②必要なタイミングで利用が可能なので在庫をもつ必要が無い
③保守・点検などを利用者が行う必要が無い
④個別検温よりもスムーズな検温が1台で可能になる
⑤入場制限や内部状況の通達がモニターを通して行う事が出来る
この様なメリットが生まれやすいのが機器短期レンタルのメリットです。
①短期レンタルなのでコストが最小限に抑えられる。
まず、①の【コスト面】では、具体的に言えばランニングコストでしょう。
高性能なAI機能を搭載している場合、少なくとも購入するには数十万円~数百万円という資金が必要になってきます。
その購入資金をイベント前に支払い、そのイベント自体が延期であればその後にも利用する事は可能ですが、【中止】となった場合はそれ以外のイベントも軒並み中止になる可能性が非常に高いのでかなりリスクがあります。
これがレンタルで【短期】の場合には最小限のレンタル料で済みますし、今後の見通しが立たないままの状況下では購入よりもリスクを軽減する事が可能です。
②必要なタイミングで利用が可能なので在庫をもつ必要が無い
②の【タイミング】にも繋がってきますが、次のイベントが開催できるかわからない状況の昨今では中々購入する決断もし辛いではないでしょうか。短期レンタルであれば大まかな日程の調整さえ行っておけば事前に注文をして、現地で設置も行ってもらえます。
③保守・点検などを利用者が行う必要が無い
③の【保守・点検】は大事な部分です。
AI機能を搭載している場合、そのほとんどは精密機器なので多少の湿気などでも長い期間放置していると起動自体がされなくなったり、メンテナンスに多額の費用が掛かったりと維持するためのランニングコストが掛かってきます。
イベント開催の前に設置していざ利用したい場面で故障してしまってはその対応に終われてしまいますが、短期レンタルであればしっかりとメンテナンスを行った機器を搬入して頂き、設置や起動の確認、操作方法等も専門の方から指導して頂けるので、安心して取り扱う事が出来ますし、撤去などの手間もありません。
④個別検温よりもスムーズな検温が1台で可能になる
④にある【検温】については短期レンタル全般に言えることでしょう。
例えば小型検温機器で1人1人検温を行う場合、1回の検温だけで約0.5秒程度測定で掛かり、その後のデータ記録等は人の手で行うので約20秒と換算したとします。
そうすると1分で出来る検温は3~4人程度に留まります。
それを1万人(オリンピック開催の最大収容人数)と仮定すると約41.6時間掛かる計算になります。これでは個々の検温だけで膨大な時間と人件費、労力が掛かってしまうので現実的ではありません。
また、個々の検温を行う場合、置き型の検温機ではないガンタイプのものを利用すると接触のリスクも大きくなり、感染拡大のリスクがあります。
よほどの感染防止対策を複数人で徹底しない限りは対面の検温は避けるべきでしょう。
一方の短期レンタル機器を導入すると、この問題も解決します。
1点目が【計測スピード】です。
計測の速さは1回あたり約0.1秒と小型検温機器よりもかなり早いです。
2点目が【精度】です。
表面温度を測定する小型検温機器では、外的要因によって感知温度に誤差が生じてしまいます。
例えばホットコーヒーを持った後には熱が上がり、冷たい物をもった後には熱が下がるといった具合です。
ですが、AI機能を搭載した検温機器の場合、サーマルカメラを搭載しています。サーマルカメラは物体の赤外線を感知し、可視化しているので表面温度よりも正確な温度検知が可能で、その精度は±0.1℃となります。
3点目が【計測可能人数】です。
AIによる顔認証機能が搭載されているので、一度の検温で約20~30人ほどが一瞬で検温完了できます。
また、その記録はデータとなり自動で記録されますので、万が一の場合でもすぐに確認が可能となっています。
4点目が【完全非接触検温】の検温が可能です。
モニターの前を通過するだけで検温が可能なので、余計な接触を最低限に留めることが出来るだけでなく、発熱者を検知した場合には警報とライトの点滅等で周囲に知らせることが出来ます。
この事から感染拡大の防止に繋がり、しっかりと個人を特定して隔離する事が可能となります。
⑤入場制限や内部状況の通達がモニターを通して行う事が出来る
⑤は【情報の共有】です。
外部からは閉ざされているイベント会場内の様子はあまり確認する手段がありません。
内部に入場した人数である程度『今の時点での入場人数』の把握は出来ますが、『実際にどこに人が多いのか』というのは把握が難しいものです。
ですが、サイネージ機能をしっかりと使えることでそれを外に伝えることが出来ます。
某大手スーパーマーケットでも入場時の検温タイミングで内部状況を把握できるように混雑状況や入店制限の際のタイムスケジュール等を伝える手段としてこのサイネージを利用しているので、その効果はしっかりと確認出来ます。
これを人の手で行うにはかなりの労力と人数がいるので、イベントなどの際には短期レンタル機器で行うのが一番効率的でしょう。
短期レンタル機器選定の際の注意点
ここではレンタル機器を導入する際の注意点をまとめていきます。
レンタル検温機器の価格について
短期レンタルと言ってもその機能により1日当たりのレンタル価格は異なります。
調べたところ、【AI機能付きサーマルカメラ搭載検温機】のレンタル業者は数社あり、購入に比べてもかなりリーズナブルな印象ですが、この価格で短期レンタル可能なものはタブレットにサーマルカメラを搭載したタイプとなり、検温は1人1人行うものです。
このリーズナブルなものを短期レンタルするならば30人程度の小規模イベントでしょう。
例えば講演会や他企業を含めた会議等を開催する際にはこの小型のものがおすすめです。自立式ですがコンパクトな設計になっているので邪魔になりません。
大型モニターの場合は1台であれば100人以上のイベントでも十分効果を発揮してくれますが、1000人以上の規模の場合は複数台設置してもいいかもしれません。
大事なのは【入場者を全員検温しているかどうか】で、【発熱者を入場させない事】が大事になってきます。
短期レンタル検温機器の設置場所について
基本的にモニターが付いているタイプの場合、風雨にさらすことはできません。
あくまでも屋内使用に限った設計となっており、もしも屋外で使用したいのであれば簡易テントなどの設営が必須となります。
また、AC電源を使用するので電源確保の必要性もあります。
そして【機器自体の大きさ】を考慮する必要性があります。
モニター付きの大型の機器であれば1000mm×1000mm×h(高さ)1800~2000mmは確保しておきましょう。
コンパクトなタブレットタイプの機器であればそこまで設置場所を選ばず、自立スタンドタイプと卓上タイプの機器もあるので、設置場所に合わせての選定が可能です。
短期レンタル検温機器の動線について
いくら機器を導入しても、しっかりとした動線確保が出来ていない場合、1人を複数回検知したり、カメラ外にいる人を検温なしで入場させてしまうというトラブルに繋がります。
カメラ前に少なくとも検温スペースの確保を行い、そこからの入場に制限を掛けることも重要になってきます。
大規模なイベントの際にはこの検温機器を複数台導入する理由もこの為です。
1台では検温しきれない可能性が出てくる場合には複数台導入に、検温漏れがない様にするのも感染症防止対策を行ったイベント開催における重要な部分でしょう。
イベント会場で最も採用されているのは入場口を1箇所に制限し、その入場口から各扉へ分散入場させる方式ですが、検温設置箇所は
①1か所の入り口に複数器配置して検温を実施
②入り口を1箇所に絞り、そこから分散させて各扉で検温
の2通りになり、必然的に【大規模なイベントでモニター付き検温器を使用する場合】と【小規模なイベントでタブレットタイプの小型検温機器を使用する場合】に分かれてきます。
①は複数器配置するとしても大型モニター付きのAI機能付き検温機器が能力を発揮し、②の場合はそこまで一度の検温の必要性が無いので小型のコンパクトなものが良いともいます。
このようにイベントを打ち出す際には【来場者へ感染症防止対策を促す事】も大事ですが、【主催者側の感染症防止対策の対応】も大きなものとなります。
現状を踏まえたイベント開催であれば、安易に安い検温器を買い揃えるよりも高性能な検温器を【短期レンタル】という形で取り入れるのが賢い選択です。
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