2021.01.21 BLOG

検温アラームシステムを選ぶ際のポイントとAI機能について

 

令和の年頭から世界的感染爆発を引き起こしている新型コロナウィルス。

その猛威は未だ衰えず、年が変わった2021年1月現在、緊急事態宣言が出ているにも関わらず日に2000人を超える感染者を都内では記録しています。

西日本でも1月13日に緊急事態宣言の発令が行われる予定で、日本国内ではコロナウィルスの変異種まで見つかっている状況。

1年前には緊急用として【急ごしらえ】するしかなかった検温機器や消毒薬などにも【品質】や【コストパフォーマンス】が必要になってきていますね。

今回は【完全非接触の検温機器(検温アラームシステム)の選び方、選ぶポイント】と【用いられるAI機能について】をご紹介します。

現在、非接触と言っても小型のポータブル検温器を使用されている会社や企業も多いと思われますので、是非この機会に高性能の検温機器に乗り換える為の参考にして頂ければと思います。

 

完全非接触の検温機器の選び方、選ぶポイント

 

完全非接触の検温機器

一口に【非接触検温器】と言っても用途は様々で、今回のコロナ禍において【人体用】と【工事現場用】を間違えて購入された方も多くいらっしゃると思います。

それは、このコロナ前には非接触の人体用検温器の需要が特定の医療機関にほぼ限られ、一般的には脇に入れて使用するものや赤ちゃん用の耳で検温するものが多かった為でしょう。

それまではほとんどが工事現場で使用されることが多かったのです。

この工事用途としては、壁に向けて検温器を使用し、壁の内部における温度差で水漏れの点検を行ったり、消防隊員が消火後に壁の内部へ燃え移った炎を検知する為に使用していたのです。

その為、ほとんどが人体の体温を測定する為の機能を備えていませんでした。
ですので、第一のポイントは【必ず人体用を選ぶ】という所ですね。

次に非接触検温器の特長としては【直接肌に触れない物】という所でしょう。
ですが、急ごしらえで準備した小型のポータブル検温器は【完全非接触】とはいきません。

検温する為には、まず機器を手に取り、おでこに触れないように当てながらトリガーを引いて、1~2秒後に検温完了。そして次の人にバトンタッチ。と言うのが一般的ではないでしょうか。

もちろん持ち手部分は都度消毒を行い、次の方が使用していると思いますが、全員がそうやっている確証はありません。

このポータブル型のメリットとしては

1、比較的低価格での導入が可能。
2、置き場所等の選定が不必要。
3、誰でも簡単に使用ができ、記録可能なものもある。
4、室内における検温時は誤差が少ない

という所です。

一方、置き型の検温アラームシステムと呼ばれる機器の需要もかなり増加しています。

この置き型は、完全非接触で、目の前に立つだけで機器が自動で検温・記録するものです。

この置き型の検温器のメリットとしては

1、完全非接触で検温・記録が可能。
2、モニター付きの物もあり、高温者が検知された場合、アラームで周囲へ喚起が可能。
3、一度に複数人の検温が出来る。
4、時間は0.5秒~0.7秒/回の為、高速で屋外でも誤差が少ない。

という所でしょうか。

最後に前述した置き型の設置について深堀していきましょう。
置き型にも大きく分けると数種類あり

1、ドアに直接貼り付けて、検温・記録のみを行い、高温者を感知するとアラームと警告ランプで周囲への喚起を行う機器。

2、室内入口に設置し、タブレット状の物にスタンドが付いた小型の物。カメラ機能で1人1人を検温・記録が可能。高温者を感知するとアラームと警告ランプで周囲への喚起を行う機器。コンパクトだが、デメリットとしては、来場者が検温器に気づかず検温をしないで店内に入ってしまうことがある。

3、大型のモニターと共に使用する機器。一度に複数人の検温が可能で、屋内外問わず使用が可能(一部屋内限定の物もある)で、記録も可能だが、設置場所の選定が必要。人の出入りの多い施設や大きな企業では検温時間と接触時間削減のために設置増加傾向にある。

というように、置き型タイプの検温機でも違いがあるようです。

次章では主に置き型(検温アラームシステム)に軸を置き、AI機能をご説明していきます。

 

用いられるAI機能とは

 

AIとは【Artificial Intelligence (アーティフィシャル インテリジェンス)】の略語で、【人工的な】という単語と【知能】という意味を合わせたものです。

AIの特長として掲げられるのが【人間の知的活動をコンピューターが代わりに行う】という所でしょう。人工知能が学習し、それを記録、応用することによって人間の脳に近い働きを行えるのです。

昨今の非接触型検温器にも数多くこのAI機能が導入されています。

例えば【複数人の同時検温】を上げてみましょう。
人間1人が検温器をもち、そこを通る他者を1人1人止めて検温、それを紙に記録し、記録し終わったら次の人の検温を開始します。

これをAIではカメラ内に収まった人間のおでこを自動検知し、そこでの体温記録を瞬時に把握、と同時に記録していき、高温者が通行した場合は即座にアラームで周囲へ警告。

この【人間】による手間と時間を【AI】が自動で行い、学習していくという事です。

この新型コロナウィルスが発症した事により、今まで他人事だったAIというものがより身近になり、爆発的に発展していったように感じますね。

次に【AIによる温度検知の為、誤差が少ない】という所。

人間では複数人を記録し続けると、大抵ミスが起こります。それは機器的な問題か、ヒューマンエラーかのどちらかでしょう。

ですが、AIではほぼそういった【人為的ミス】をなくすことが可能です。
従って、高温者の検知を漏らし、誤って建物内への侵入を許すこともないですね。

最後に【コスト面でのAIの導入理由】を考えてみましょう。
これは単純ですね。

例えば【検温をする為だけに人を1人雇う】事はほぼありません。

ですが、他者の検温を1人の人間がするとなれば、その方の仕事量が大きく変動してきます。

その変動した先では、他の人間の仕事量が増し、更に他の人間への負担が出てきます。かなり悪いルーティーンになりやすい傾向にありますね。

そこでAIを使用すれば全てコンピューターによる自動検温・記録ですので、他者への仕事面での負担は増加されません。何かトラブルが起こった場合でも、検温機器の販売業者が責任をもって対処しているはずですので、迅速な対応が可能となります。

もちろん、非接触検温機器の導入自体は多額の費用が発生しますが、会社としての損益や、感染防止対策を考えれば、可能な限りのAI機器の導入はメリットが大きいでしょう。

この様に、AIが人間にもたらす事は何も悪いことばかりではありません。
必要な時に、必要なものを使う決定権は人間にありますので、その選定さえしっかりと行えば、個人の負担は限りなく少なくなるはずです。

 

AI機能を持つ検温器

 

 

アドレックスでは、AI機能が充実した最新の非接触型の検温アラームシステムの取扱を開始しましたので、ご紹介をさせて頂きます。

こちらの製品は、AI機能を搭載した【DS-43S-AI】という非接触モニター型の検温アラームシステムです。

この機器は旧タイプの検温アラームシステムをさらに進化させた新しい非接触型検温器としてとても注目を集めています。

<<機能>>
・最大20人を一度に検知し1人1人個人判別が可能。
・1人につき0.5秒で検温し、その後差は±0.3~0.5℃。
・複数台を1台の【管理機器】で管理が可能で、データの記録、出力も可能。
・大型のディスプレイもついているので、検温者個人も自身の体温が確認でき、発熱時にはアラームで周囲への警告も可能。
・使用していない場合には【電子公告媒体=サイネージ】として利用が可能。

というように、コロナウィルス終息後にも使用できるメリットが大きく、企業での導入が多くなってきています。

また、機器導入の場合、国からの助成金も最大【実質負担額の4/3】は出る可能性がございますので、中小企業でも導入しやすいのではないかと思います。

 

最後に

 

今回はAI機能が搭載された検温アラームシステム機器を軸にご紹介させて頂きました。

もちろん、個人の感染防止対策をとった上でこのような機器の導入を行わなければ意味がありません。

ですが、約1年間かけて個人で出来ることはもう出尽くしています。

今後は企業単位での感染防止対策に重点を置き、オリンピック開催までには何とか収束出来るようにしていきたいものです。

アドレックスでは、検温アラームシステム機器の導入実績が多数ございます。ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。

 

   

製品情報

アドレックスの検温アラームシステムのスペック表

  • 本製品で測定されるものは体表温であり、一般的な体温計で計測される体温とは異なります。また計測によりウィルスの感染を判断するものではありません。
  • 本製品によるスクリーニングで発熱の疑いが出た場合、体温計での再検温を推奨いたします。発熱が確認された場合別途、医師の判断を仰いでください。
  • 本製品は、薬事認証を取得した医療機器ではありません。
  • 本製品を用いた診断などの医療行為にはご利用頂けません。
DS43-S-AI+とKS-COMPACTのスペック表
DS43-S2とKENON-A-01のスペック表
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