2022.02.21 BLOG

オミクロン株とは?オミクロン株で疑われる症状や感染防止策などをご紹介

 

世界中で感染が拡大している新型コロナウィルスの新たな変異株として発見されたオミクロン株ですが、いつ、どこで発見されたなどの詳細な情報はあまりニュースでも取り上げられていません。

今回はそんなオミクロン株を詳しく解説すると共に、より重点的に行うべき感染対策などもご紹介していきます。

 

オミクロン株で疑われる症状や感染防止策などを解説

 

オミクロン株とは?

 

まずオミクロン株について簡単に解説します。オミクロン株の【オミクロン】とは、ギリシャ文字の順序で15個目にあたるものをいい、オミクロン株が発生する以前でもっとも新しかった株は【ミュー株】でした。

ミューはギリシャ文字で12個目にあたり、その後には【ニュー】と【クサイ】が順序として存在していますが、社会的配慮からオミクロンが使用されました。

発生源は2021年11月に南アフリカで初めて確認されています。

WHOはウィルスの種別に【懸念すべき変異株=VOC】【注目すべき変異株=VOI】【監視下の変異株=VUM】で分類している中で、コロナウィルスのオミクロン株はVOCとして登録されており、コロナウィルスでアルファ株やデルタ株よりも感染速度が早い事と、再感染の可能性が非常に高い事が要因とされています。

オミクロン株の特徴として挙げられるのは、ウィルス自体のスパイタンパク質が直近の変化株であるデルタ株より30箇所変異している事が挙げられ、その影響から感染力が非常に強い事が懸念されています。

また、一部ワクチンにおいては接種後でも感染する可能性が高いとされ、ワクチンの効果が薄くなる可能性もあるとのことです。

 

オミクロン株の症状や潜伏期間について

オミクロン株はアルファ株やデルタ株と比べ、潜伏期間が短い事が特徴の一つです。

従来のコロナウィルスであれば、約14日間の潜伏期間を経て発症が始まり、自身も気づかぬうちに重症化してしまう特徴を持っていますが、オミクロン株の場合は平均潜伏期間が3〜5日間とされており、従来よりも早く発症する為体調不良に気付き、すぐに検査を行えば重症化のリスク回避が可能となります。

また、従来とは初期症状が若干異なる事が分かっています。

従来の場合、息苦しさや味・臭いがわからなくなってしまうなど特徴的な症状から始まり、咳と熱の継続、重症化すると重度の肺炎を発症します。

感染力はそれなりにあり、濃厚接触者の場合には感染する可能性が非常に高くなるのが特徴的でしたが、オミクロン株の場合はほぼ【風邪の初期症状】とされています。

例えば、喉の痛みやだるさ、鼻詰まりなどが一般的です。

ですが、オミクロン株の恐ろしさはその【風邪の初期症状】とされています。

これくらいなら大丈夫という安易な状態で職場や学校へ行き、知らぬ間に人への飛沫やウィルスに接触させる事も感染拡大の要因です。

多く言われているのが【オミクロンは重症化しにくいのでは?】という点ですが、実際のところは重症化しにくいのではなく、感染前にワクチン接種を行なっている場合が多いので重症化しにくい人もいるというところです。

ウィルス自体は進化して感染力が強くなっているので、感染して放置してしまうと短期間で重症化する事も確認されています。

現在のオミクロン株の主要感染者は0歳から20歳前後の若年層とされており、ワクチンの未接種や大人数での長時間一緒の空間に滞在してクラスター感染するケースがほとんどです。

 

他のコロナ株との違い

大きな違いは4つあり、

1. 【感染力】
2. 【症状】
3. 【重症化リスク】
4. 【再感染リスク】

とされています。

 

1. 感染力はオミクロン株の方が遥かに高いと言えるでしょう

 

ウィルスの感染には

【ウィルス自体の細胞への感染能力】
【感染者側のウィルスに対する免疫】
【保菌者側の感染力の高さ】
【ウィルス自体の環境順応度】

の4つが挙げられます。

オミクロン株は従来のコロナウィルスと比べ、免疫細胞への親和性(スパイタンパク質が細胞と結びつきやすいかどうか)が非常に高い事が判明しています。

また、従来は職域感染や飲食点などでの感染が多いとされていましたが、オミクロン株自体が風邪の症状によく似ている事から、家庭内感染が主軸となって感染拡大している事も判明しています。

 

2. 症状は【風邪の初期症状】に似ています

 

特に喉の痛みや微熱、倦怠感、咳や鼻水など上気道に症状が多いとされており、従来のような味覚異常や嗅覚異常はあまり見られない為、感染していることに気付きもしない方も多いようです。

無症状者や軽度の症状で済む方も多いので、知らぬ間に感染者を増やしている可能性もあります。

また、免疫力の低い乳幼児から18歳程度の感染者が多い事も特徴の一つです。

今までのコロナは高齢者での感染者が多く、ワクチンなども高齢者優先とされていましたが、オミクロン株ではあまり高齢者の感染拡大はおきず、学校や保育園などでクラスターが発生しています。

 

3、重症化リスクも従来のコロナとは違いが出ています

 

従来のアルファ株やデルタ株の際には、重症化リスクが高いとされていたのは高齢者でした。これは発症当初において、感染者が30代などの働き盛りに多く、そこから入院患者等に多い高齢者へ感染が拡大した事、高齢者には持病を持つ方が多く、ワクチンや対処法も無かった為に拡大した経緯があります。

ですが、今回のオミクロン株においては【乳幼児や学生】がメインの感染者となっています。

これは、12歳以下の感染者が以前に少なかった事や、ワクチンの副作用の発症状況から12歳以下のワクチン接種が今まで実施されていなかった影響が大きいでしょう。

現在では12歳以下のワクチン接種も順調に進んでいますが、2回の接種によって起きた副作用から、3回目接種をあまり好ましく思っていない方もいるようで、国は対応に追われています。

 

4、再感染のリスクも発見されています。

 

アルファ株やデルタ株へ感染した方の中で、再度同じ株へ感染したケースはあまりなく、これは一度の感染で完治まで時間がかかる為、ある程度体内で免疫の生成が可能である為と思われます。

ですが、オミクロン株はアルファ株やデルタ株に感染した方への再感染が多いようです。

前述したスパイタンパク質の構成がデルタ株とは30箇所変異しているのがオミクロン株なので、免疫を生成していたとしてもあまり効果がなく、新たな感染へと繋がっています。

 

オミクロン株の特徴を踏まえた感染防止策

 

基本的な感染対策は従来と変わりません。

まず、徹底した【手洗い、うがい】は必要です。接触感染と飛沫感染が主軸となる為、自身で意図しなくともウィルスに接触している可能性が高い為です。

次に、正確な検温機器での体温測定と、その記録です。

検温機器によっては外気の影響を強く受けるものもあり、精度が悪いと微熱でも平熱くらいの表示しかされない可能性があります。

検温機器にもよりますが、低価格でも高精度で測定可能で、しっかりと検温記録をデータで保存できるものもありますので、検温している環境や検温人数に合わせた機器を使う事が重要です。

また、密集、密接、密室は可能な限り避けましょう。

飛沫感染はなにもくしゃみだけではなく、普通の会話の中でもウィルスが飛沫し、それが体内に入る可能性が高いです。

適度な換気が可能で、人との距離を保つ事が可能な場所を選ぶことが重要です。

次に適正なマスクの着用です。

多くの方がストレッチ性のあるウレタンマスクを使用していますが、ウレタンマスクのほとんどがウィルス防護ができないとされています。

ウィルス防護に適した不織布マスクの着用を徹底する事がコロナの感染防止に最適です。

特にオミクロン株は感染力が非常に強い為、尚更不織布マスクが良いとされています。

最後に、感染経路への防止策を行うことです。

現在のオミクロン株における最も多い感染経路は【家庭内感染】となります。

外出の際には個々で徹底した感染防止対策を行なっていると思われますが、一度家に入ってしまえば、安心感からかマスクは着用しなくなってしまいます。

また、短時間だからと荷物の受け取り時にマスクをしていなかったり、荷物を何の処理もせずに室内へ運び入れてしまう方もいらっしゃいますが、これは非常に危険な行為です。

ある研究では、ダンボールに付着した菌は24時間経っても消滅することは無いとわかっています。荷物を受け取り、手を洗って開封したところで、そのダンボールを廃棄するまでにウィルスが手に付着する可能性が高いということです。

荷物の受け取りの際には、玄関先に荷を置いていただき、可能な限り対面でのやり取りを控え、受け取った荷の中身だけをリビングに運び入れる事が大切です。

もちろんビニールなどに梱包されている場合には、除菌シートなどで一度拭き上げを行うと、感染防止対策としてはかなり優秀でしょう。

 

オミクロン株のまとめ

現在流行しているオミクロン株ですが、変異を続ける中で、また新たな変異をしているようです。

それが【オミクロン変異株=ステルスオミクロン】と呼ばれており、PCR検査でも判別できないとの事でした。感染力はオミクロン株並みですが、判別できないとなれば今以上のパンデミックが起こる可能性があります。

WHOでは、前述した【VOC・VOI・VUM】のどれにも当てはめず、【独立し、優先的に調査するべき】としています。

現在はヨーロッパを中心にステルスオミクロンが流行しており、デンマークでは国内の70%以上の新規感染者がこのステルスオミクロンに感染している事が判明しています。

このことから、従来のオミクロン株と取って代わる新たな脅威とされており、今後世界中に広がる可能性が高いので、日本国内でも新たな政策を望まれています。

緊急事態宣言よりも法的拘束力をもつ感染対策を実施するのか、蔓延等防止対策並みの柔らかな対策を行うのか、はたまた現状維持で乗り切るのかが注目されています。

ステルスオミクロン株の研究はまだ始まったばかりなので、現在あるワクチンの効果についても明確にはなっていません。

個人で出来る対策を一人一人徹底し、感染者を抑える努力をしなければ、医療崩壊もやってきてしまいます。

 

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製品情報

アドレックスの検温アラームシステムのスペック表
  • 本製品で測定されるものは体表温であり、一般的な体温計で計測される体温とは異なります。また計測によりウィルスの感染を判断するものではありません。
  • 本製品によるスクリーニングで発熱の疑いが出た場合、体温計での再検温を推奨いたします。発熱が確認された場合別途、医師の判断を仰いでください。
  • 本製品は、薬事認証を取得した医療機器ではありません。
  • 本製品を用いた診断などの医療行為にはご利用頂けません。
DS43-S-AI+とKS-COMPACTのスペック表
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